バレーボールをプレーする際、「インナーウエアって本当に必要?」や「公式試合で着用できないタイプもあるから・・・」など、インナーウエアの必要性を感じない方が多いかもしれません。しかし、インナーウエアは単なる中に着用するウエアではなく、選手のパフォーマンス向上、快適性維持、そして怪我予防の観点において非常に重要な役割を果たします。
今回は、その多岐にわたるインナーウエアのメリットにフォーカスしました。
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筋肉のブレ抑制で効率的な動きを
コンプレッション機能のあるインナーウエアは、激しい運動時に起こる筋肉の不要な揺れ(ブレ)を効果的に抑えます。ジャンプ、着地、レシーブなど、バレーボール特有のダイナミックな動きにおいて、筋肉のブレが少ないことで、より効率的なエネルギー伝達が可能になります。これにより、無駄なエネルギー消費を抑え、プレー中の疲労蓄積を遅らせ、終盤まで高いパフォーマンスを維持することに貢献します。
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集中力の維持でミスの軽減
汗による肌のべたつきや不快感は、知らず知らずのうちにプレーへの集中力を削いでしまいます。優れた吸汗速乾性を持つインナーウエアを着用することで、このような不快感を軽減し、常に目の前のプレーに集中できる環境を提供します。
2. 快適性向上
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吸汗速乾性で常にドライな状態をキープ
多くのインナーウエアは、特殊な素材と構造により、汗を素早く吸収し、外部へ拡散・蒸発させる吸汗速乾性に優れています。これにより、汗冷えを防ぎ、暑い体育館でも寒い時期でも、肌を常にドライで快適な状態に保ちます。綿素材のTシャツとは一線を画す、その快適さをぜひ体感してください。
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肌触りの良さと摩擦軽減
肌に優しい素材や縫製にこだわったインナーウエアは、ユニフォームとの摩擦による肌荒れや擦れのリスクを軽減します。長時間のプレーでも、肌へのストレスを最小限に抑え、快適な着心地を提供します。
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体温の最適化で一年中快適
夏場は接触冷感素材や通気性の良いメッシュ素材で体温の過度な上昇を抑え、冬場は保温性で体を冷えから守ります。季節に応じたインナーウエアを選びで、一年中快適なプレー環境を実現します。
3. 怪我予防
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体温調節のサポートによる怪我リスク軽減
特に寒い時期には、保温効果のあるインナーウエアが、体が冷えて筋肉が硬直するのを防ぎ、ウォームアップ効果を促進します。これにより肉離れなどの怪我のリスクを軽減する効果が期待されています。
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皮膚の保護と擦り傷対策
バレーボールでは、スライディングやダイビングレシーブなど、床との接触が多いプレーがあります。インナーウエアは、肌を直接擦るのを防ぎ、擦り傷や火傷のリスクを低減します。
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軽い着圧によるサポートで関節・筋肉の安定
コンプレッション機能があるインナーウエアは適度な着圧があり、筋肉や関節に軽いサポートを与え、安定性を高めます。これにより急激な動きや不自然な体勢からくる負担を軽減し、捻挫などの怪我のリスクを低減する効果も期待できます。
簡単なまとめではありますが、これらのメリット以外にも屋外での練習時の紫外線対策など、インナーウエアを着用するメリットはたくさん御座います。
現状のパフォーマンスに満足していないのならば、ぜひ練習時からインナーウエア着用を検討してみてはいかがでしょうか。
適切なインナーウエアを選ぶことで、あなたのプレーはより快適にそして力強くなるきっかけになるはずでしょう。
インナーウエアのサイズ選びのポイントとして、体にピタっとフィットしているかが大事です。逆にゆとりを持たせすぎたダボっとしたサイズ感だと効果を感じられないため、オススメはしません。
競技志向が高めの方はピッタリと肌に吸い付くようなフィット感、締め付けが苦手な方は体に沿った自然なフィット感を目安に、プラクティスウエアやユニホーム下に着用した際にもたつかない程度のサイズを選んで見てはいかがでしょうか。
【重要】大会・チーム規定の確認を!
インナーウエアの着用は多くのメリットがありますが、公式試合などユニフォーム(ゲームシャツやショーツ)の袖や裾、首などからはみ出してはならないとされています。
ただし、プレーの動作によってユニフォームの下から見えてしまうことは、故意に見せるものでない限り制限はありません。
大会や所属するチームによっては、色やデザインに関する独自の規定がある場合があります。
トラブルを避けるためにも、事前に必ず確認するようにしましょう。